トライアスロンときどきバードウォッチング

タイトル名を「トライアスロンときどきヒルクライム」に変更しようか悩むほど、鳥見をより運動することに夢中のバードアスリートです。

トレランぶっつけ本番でハセツネ30に挑んだ

山に行くと言えば、自然観察しながらの登山。学生時代からそう考えていた自分が「ハセツネ」に響きに惹かれて、トレランに挑むことになるとは。

 

当日のレポートです。

朝3時40分に起きる予定が、毛布にくるまったおかげで寝汗がひどく、まさかの2時30分起き。時間まで布団でゴロゴロ。

朝食は、嫁さんが昨夜用意してくれたおにぎり2つと卵焼き(感謝!!)を食べ、家を4時40分に出発。最寄り駅の始発が遅く、ひとつ先のJRの駅まで徒歩で。距離は約2km、発車時刻まで残り17分。間に合わなくない?徒歩からジョグに切り替え。レインウェアを着て走ったから汗がすごい。なんとか間に合い、いざ武蔵五日市へ。途中でお腹が空いておにぎり1個を追加。これでカーボローディング完了。

 

6時44分、武蔵五日市駅着。

ハセツネ30会場の簡易トイレならぬ缶トイレに行く勇気はなく、駅で済ませておきたいところ。考えることは皆同じで、なかなかの激混みっぷり。並ぶのを途中で断念し、駐車場のトイレへ。結果、変わらず。

 

今回、ぶっつけ本番のトレランで緊張していましたが、そんな自分を救ってくれる救世主がいました。Lisaさんです。

aaa316jp.hatenablog.com

トレランスタイルの人が溢れるなか、デニムのスカートを履いてこられる女子力の高さ。それでいてフルマラソンも速い、美アスリートです。

会場に向かうまで、ウルトラの話や、オススメのフルの大会など質問攻めしてしまいます。そして、今回のハセツネ30の作戦をお伺いすると、登山道に入るまでのロード区間で攻めるとのこと。

自分は大会2週間前からずっと、本戦の優先エントリーのゲットを目指すか、ゆったりファンランを楽しむか、悩んでいました。無理して走るとランナー膝が悪化し、これから始まるトライアスロンシーズンを棒に振ってしまうのではないかと。

けど気持ちが吹っ切れました。最初からぶっこんでも渋滞区間で休憩できるし、トライアスロンのコーチも「トレランは膝にやさしい」とも言っていたし、どうせなら1000番以内目指して走る決意。

 

装備品チェックする前に念願の初シューズ円陣。

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ここでLisaさんとお別れして、装備チェックを受け、スタートに並び始めます。さぁ、いざハセツネ30。

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◾️ハセツネ30  3:54:04  
5時間ラインからスタートして、ラインを跨ぐまでは1分12秒。しばらく団子状態。隙間を見つけてはダッシュで前へ。
もうしんどいです。序盤でこんなにも追い込んで、残り20kmを走り切れるのか。しかも山に入る前からけっこうな急勾配だし。( ;∀;)

歩いてしまうか。でも登山口渋滞の間に休めると思って必死に耐えました。
ようやく登山口にたどり着いて、よし、休憩だ。と思ったら、ほぼ渋滞なし(=´∀`)オワッタ。

トイレに行った後、嫌々、登り始めます。

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登っては下りての繰り返しに心が折れる。トレランって緩やかな稜線を走るんでしょ、って思ったら大間違いでした。しかもみなさん下りが超速い。天狗か忍者かと思いましたよ。下りで千切れて、登りで必死に喰らいつきます。ツライ。汗はダラダラ、脚はガクガク。そういえば、寝汗で起きたのに朝から塩分を摂取していない!。けど今さら気がついても後の祭り。水しか持ってきていない!途中にエイドステーションもない!またもやオワッタ(=´∀`)
こんなときは禁じ手の秘技「自分の汗を舐める」を繰り出します。が、まずい・汚い・辛いで早々に封印。

登っているときはどうしても、前を行く人のふくらはぎだけをみて進んでしまうので、そんなときこそ、ヒガラやミソサザイの囀りを聞き、自然を堪能します。迷惑だったと思いますが、前を行く人に話しかけてツライ気持ちを紛らわします。神戸から参戦している人がいて、テンション上がってしまい、言わなくてもいいのに「僕はオリックスファンなんです」って伝えたら、山が静まりかえりました。

ひーこらひーこら中間地点にたどり着き、ここからはロード区画に出て、ずーっと下り。

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調子に乗ってガンガン攻めたら、右ふくらはぎが痙攣。以後、騙し騙し進む。

そして水が残りわずかしか残っていない現実に直面。沢を見つけるたびに飛び込みたくなったり、一般の人からもらおうと思ったりしましたが、失格行為につき断念。水はちびちび飲むことに。

下り区間を終え、再び登ります。走っても足が前に出ない。もはや牛歩(政治家さんたちの得意技)。諦めて歩きます。ただ、ケイデンスを高めにして、息を切らしながらガツガツ歩くと、走っている人とスピードがそこまで変わらない。うひぇひぇひぇ、俺やるなぁ。とニヤけた自分にパンチを浴びせてくるのが、ハセツネ30。

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まじかーいと叫びました。こんな傾斜を走って登る人いるんですか?

ここもなんとかハイケイデンスでクリア。何人か抜きました。

後半は、周りにいる人のタイミングに合わせて、平坦と下りはゆっくり走り、登りは歩きます。もはや登り大歓迎!!歩く言い訳があるって最高。
そしてついに水と補給食が底をつきます・・・。以後、脳内は

レモンサワー飲みてぇー
カツカレー食べてぇー

だけ。

レモンサワーを300杯ぐらい飲む妄想した頃、ようやくラスト500m。ここからは再び一般道。応援してくれる人たちも増えてありがたいです。ありがたいんですけど、声援もらっている中では歩けるわけがない。オレハアルキタインダーと心で叫びながらも、声援に感謝の言葉で答えました。
そしてついにゴール。
男子総合順位はびっくりくりくりな220位。まさかのハセツネ本戦の権利をゲットしました。その本戦、距離71km、制限時間24時間だそうです。ありえない。
ベロンベロンに酔っ払った状態でそそのかされてもエントリーボタンをポチッとすることはありませんね。

ゴール後にもらったポカリを一気飲みし、畳み掛けるように、焼きそば、ソーセージ2本を食べながら、チューハイ、コーラ、梅酢、アイスコーヒーを摂取。

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職場の駅に移動してからはシメで、カレー屋へ。カロリー万歳\(^-^)/

ササミカツカレー

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仕事場に来てもデスクワークを集中できるわけがなく、2時間ぐらいで退散し、家で祝杯をあげました。

 

ハセツネ30、楽しかった\(^-^)/

 

トレラン初挑戦してみて

  • 登山口までのダッシュが鍵。
  • トレイル入ってからは速い人たちと走ると、走り方の参考になったり、つられてペースが上がる。
  • 下りで筋肉が破壊される。そうならないためには勢いよく下る度胸が必要。
  • 補給食はたくさん用意する。
  • やばい、トレランにハマりそう