勝田全国マラソン2016(スタート~ゴール)
先週末に大きな仕事が終わり、久しぶりにまったりとした休日を過ごしています。そんなわけでやっと、1月31日に走ってきた勝田全国マラソンの参戦レポートの続きを書き始めました。
読み始める前にスタートまでの記事をご覧いただければ幸いです。簡単に言ってしまうと、朝からたくさん食べ、スタート直前のトイレ待ちが長いという内容です。
さて続き。
トイレ待ちの間にスタートの号砲。
バン、バンと勝田全域に響くデカイ花火の音。上空から聞こえる豪華な音に対して、仮設トイレにはパチパチと哀しい拍手の音。みんな口に出さないけど、アーアーって感じだったでしょう。
すぐ後ろに並んでいた同じDブロックの選手と雑談しながら待ち続け、ようやく自分の番。スタート1時間前から、甘酒、ユンケル、ウィダーインゼリーを飲んだからなのか、用を足したのは正解だった。
スタートラインに向かって歩き出せたのは開始3分後。D〜Fブロックの待機エリアに向かうと、Fの最後尾にはすぐにたどり着く。けどこのエリアはコスプレ選手ばかり。コスプレは気になるけど、自分がいる場所はここではないと、歩道を走ってとにかく前へ。
トイレ待ちの時に後ろに並んでいたDブロックの選手が勢いよく抜いて行ったので、その後ろにつく。
どんどん前へいく。スタートゲートが見えた。この辺りでいいかなと列に入る。でもまわりはFブロック。Eブロックにも辿りつかず、かなり後方からのスタートになってしまった。
スタートラインに向かってぞろぞろと進むランナーたち。でもペースはスロージョグ。スタートラインをくぐる前に、係りのおじさんが「ここからが計測スタートだよ」と教えてくれて、慌ててガーミンをポチ。腕時計のストップウォッチ機能もポチ。
まずガーミンを尻ポケットにしまう。ラップタイムは確認しない作戦。大体の時間は腕時計のストップウォッチ機能で把握できるはず(だった)。
スタートラインをくぐっても相変わらずのスロージョグ。当初のレースプランは1〜2kmは5分台で入り、30kmまで4:45で維持、残りは気合で4:30を超えて走る。
実際は6:00ペースに巻き込まれ、前に進めない。大きな大会を舐めていた。この渋滞を避けるために、他のランナーたちは寒い中、早い時間からスタートラインに並ぶのか。
早々にプラン変更。ストレッチもアップもしないで走り始めたし、10kmまでは5:00ペースでオーケー、そこからビルドアップで上げて行き、30kmからひとりタイムトライアルに作戦を変更。
決して記録を諦めた訳ではなく、大会を楽しむための決断。だって人生2度目のフルだし、市街地を走るマラソン大会は初めてだから、沿道の応援が嬉しくて、なぜか走り始めから涙腺が緩んでしまったから。( ;∀;) ジーン
なるべく端っこを走り、応援してくれている人たちと積極的にハイタッチする。
トイレで雑談したDブロックの選手は、途中でお互いの健闘を祈って先へ行ってしまわれた。自分はゆったりペースで、マラソン大会の雰囲気を楽しむ。
IronmanセントレアのフィニッシャーTシャツの人に「出場されたんですね、どうでしたか?」や、幡ヶ谷再生大学のTシャツの方には「皆さんは素晴らしい活動していますね、ライブの際にはささやかながらの支援で協力しています。」。そしてPizza of DeathのロンTを着た女性には「パンクロック最高ですよね、3月の武道館に参戦されますか?」と話しかける。
・・・妄想をしました。
ごめんなさい、今のは全部、頭の中での話です。市街地を走るフルマラソンでテンション上がっているのは自分だけじゃないのかとビビり、恥ずかしくて声かけられませんでした。Pizza o Deathの女性を見かけたときには、つけていたサングラスを外して横にまで並んだのに、声をかけられずそのまま抜き去ることしかできなかった。情けねぇ(ノДT)アゥゥ
そんな感じで5km通過。腕時計を見ると、27分を過ぎていた。遅いとは思っていたけど、ここまでゆったりとは。やはり序盤は無理せずに走り、30km過ぎからのタイムトライアルで、みんなを追い抜かしてる!と気合を入れる。
大通りを右に曲がり、道幅が狭くなる。少しずつペースを上げていくも、隙間がなくて抜かせない。ちょこまかと左右動き回り、なんとかスペースを見つけてじわじわ前へ。
7kmで左折し、再び大通りへ。そろそろ給水所。気温が高く、周りのランナーを見ても、序盤にしては汗がすごい。確実に補給するためにペースを落としてでも水を取りに行く。
ここから多少のアップダウンがあり、周りのペースは落ちていた?。自分は惑わされずにマイペースを刻む。基本は左端を走行。大抵ひとり分は空いているのでどんどん抜く。前がふさがっているときは「左通ります」の声かけや、秘技「縁先の上走り」を駆使する。
あっという間に10km経過。時計見たら驚きの52分台。遅くても50分で通過すると思っていたけど、想定よりもずっと遅い。思わず「遅っ」って呟いてしまいました。失礼な発言をしてしまい、周りにいた選手の皆様にお詫びいたします。
でもゆったりペースのおかげで疲れはゼロ。精神的にも余裕。
(こんなにも楽しい大会が1/4も終わってしまった)と思っていた。
20kmまでは4:45ペースで進みたい。けどキロ標が見当たらず、そのペースで走ることができているかわらかない。ガーミンも尻ポケットに入れているので、今何キロ走っているかさえもわからない。
なので、時間でペースを管理するのは諦め、気持ち良いペースだけど若干速めの感覚で走ることにする。レース後に確認したらだいたい4:45走れてはいたものの、4:40〜5:05と振り幅が大きい。
20km通過は1時間40分。おっ、計算しやすい、2で割ると10km50分ペース。10~20kmで少し上げることができた。この辺りからようやく、自分の周りはDブロックの選手ばかりに。
ここでちょっと早いけど、足攣り用にMag-onを投入。頼むぞ、マグネシウム。体力的にも脚にも問題なし。若干の不安要素は左足の痛み。膝の外側がヒリヒリし始めていた。
20〜30kmまでは精神的に辛かった区間。淡々と走ることに飽きてくる。早くゼーハー追い込みたい、と思いながら走るだけ。糖分不足なのか意識もぼーっとしてくる。ラップタイムを後で確認するとだいぶ乱れていたよう。
でもなんとか気持ちを奮い立たせることができたのは、下の3つのおかげ。
(1)沿道の応援にハイタッチで応える。
(2)ワイナイナさんに抜かされ時、肩を叩かれなかったので話しかけようと追いかけた(結局追いつけず)。
(3)給水場ではかわいい子を探して、その子から受け取るようにした。←シツレイの極み
(4)私設エイドの充実。バナナと食べて糖分を摂取できた。
そして、ついに30kmを迎える。
看板が見えた時に『よっしゃー、30』と思わず叫ぶ。待ってたよこの時を。やっとゼーハーゼーハーできる(^∇^)さぁーって追い込むぞ!
尻ポケットからガーミンを取り出して左手に、背ポケットからは梅丹CCC(水で溶かした)のボトルを取り出し右手へ。重さを感じるけど、逆に重りを推進力すればいいとプラス思考で考える。
ここからは1kmごとのラップを確認していく。31km区間は 4:19。上げすぎたか!でも脚が動いている証拠だ、少し抑えつつも勢いは止めない。MIZUNOのランニングフォーム診断で教えてもらった走り方(ハムストリングを使って脚を前に運ぶ)を意識して前へ。4:26→4:29→4:29→4:29と作戦通りの4:30ペースを維持。
ここまで来てからの登り坂はキツイ。でもみんなが辛そうななか、自分はひとり得意のザトペック走り。ゼーハーゼーハー悶えながら駆け上がる。給水場は混んでいるから避ける。手に持っている水で薄めた梅丹CCCをちびちび飲み、水分とカフェインを摂取し続ける。
35km過ぎ。ついに右ふくらはぎがピクピクっと痙攣の予兆。大丈夫、Mag-onは飲んだ。これまで以上にハムストリングを使った走りを心がける。脳には「まだ動ける。前半抑えたんだから余裕だ」と呼びかける。4:15→4:14→4:17で推移。
残りは5km。いいペースで走れてはいる。けどつらい。直線が長く、ゴールまでの遠く感じてしまう。一度抜いたBブロックの選手に追い抜かれた。こんちくしょーと背中を追う。
残り2km。かなりキツイ。今のペースで走れば何分でゴールできるか計算しようにも頭が働かない。わかっていることは、板橋cityで目標にしている3時間15分には届かないこと、ここで踏ん張ることをやめたら確実に後悔すること。千切られつつあるBブロックの選手から少しでも離れないように喰らいつく。
周りのランナーたちも、さすがは3時間30分切りの選手たち。粘りがある。抜かすペースが落ちる。いや、自分の走りが遅くなっているのか。確実にランニングフォームが崩れている。
ラスト500m。ゴール付近は応援されている方が多いので、最後のひと踏ん張り。かなり苦しい。それでも全力を出してフィニッシュ。
・第64回 勝田全国マラソン 3時間19分44秒(ネットタイム) 部門680位
ビルドアップ成功かな。
最高に楽しく、脚が攣るギリギリの走りをできました。板橋cityマラソンまでにロング練習を繰り返し、3時間15分切りを目指します。達成したらフルマラソンから卒業したいな。脚へのダメージが大きいし、ハーフまでが自分には合っていると思う。
なんてことを考えながら帰りの特急で祝杯。
ビールが最高にまずく感じた。求めていたのはアルコールではなくポカリでした。朝のこしたおにぎりを食べ、すぐに就寝。
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10日経過。
左足の腸脛靭帯で走れていません。板橋Cityマラソンで3時間15分切りに黄信号点灯中。